最近プロジェクトでIOSが起動せず現場で冷や汗をかいてしまったプロジェクトがあった。
IOSが起動しない、という事象はまず遭遇する経験が少ないため、非常に焦ったのですが、そのときにググりつつなんとか対応できたので、以下に今後のために必要な情報をまとめる。
FlashにあるIOSが起動しなくなってしまったとき
例えば、ブートストラップが起動し、IOSを読み込んでは失敗し、何度も再起動を繰り返してしまうようなことがあるかと思います。そういうときには、RMONを起動することが必要になる。
RMONの起動方法
電源を入れて、起動するまでに、Puttyの場合は、Ctrl+Breakコマンドを連打します。
Breakコマンドは通常のキーボードにはないので、念の為USBキーボードを持参しておきましょう。
もしなければ、Teratermで以下を試してください。
Alt-b |
各ソフトごとのキー配置はこちらで確認できます。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/docs/routers/10000-series-routers/12818-61.html
RMON起動後は、、以下のコマンドで次回にブートストラップではなく、いきなりRMONを起動するようにする。
rommon 7> confreg
Configuration Summary
enabled are:
console baud: 9600
boot: the ROM Monitor
do you wish to change the configuration? y/n [n]: y
enable “diagnostic mode”? y/n [n]: y
enable “use net in IP bcast address”? y/n [n]:
enable “load rom after netboot fails”? y/n [n]:
enable “use all zero broadcast”? y/n [n]:
enable “break/abort has effect”? y/n [n]:
enable “ignore system config info”? y/n [n]:
change console baud rate? y/n [n]: y
enter rate: 0 = 9600, 1 = 4800, 2 = 1200, 3 = 2400 [0]: 0
change the boot characteristics? y/n [n]: y
enter to boot:
0 = ROM Monitor
1 = the boot helper image
2-15 = boot system
[0]: 0
Configuration Summary
enabled are:
diagnostic mode
console baud: 9600
boot: the ROM Monitor
do you wish to change the configuration? y/n [n]:
You must reset or power cycle for new config to take effect
enter to boot:
0 = ROM Monitor
1 = the boot helper image
2-15 = boot system
この部分で確実に0を入力すること。
こうすることで壊れたIOSではなく、RMONを自動的に起動することになる。
reset後に、IOSの起動ファイルを変更する。
正常なIOSファイルをコピーする
rmonでもcopyコマンドが利用できる。そのため、正常なIOSファイルをUSBなどからFlashにコピーする。
copy usb0:
その後、そのIOSを起動するようにする。
boot bootflash:
自動的に指定したIOSが起動するので以下のコマンドでRMONではなく、ブートストラップが起動するように戻す。
confreg 0x2101
wr
これで一旦通常通りのIOSが起動できるようになる。
使う頻度は少ないがいざというときにかなり役に立つ。
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